2022年5月13日開催「ランチタイムコンサート」〜井出崎 優、高橋 優介、大塚 照道 出演者インタビュー

―ひまわりの郷の音響、照明はいかがだったでしょうか。

高橋 自分の発した音が会場の一番奥まで行った時に最後まで追って聴こえるので、弱音で演奏したくなる、静寂を楽しみたくなる、そういった印象のホールでした。音響はとても素晴らしいです。照明もたくさん種類があるのでステージのどこに立っても許されるというのが魅力的だなと感じました。

井出崎 サックスは音が大きく、響きすぎたり響きすぎなかったりといったことがホールによってあるのですが、ここは本当に吹きやすく、ソロを吹いていてももっと吹きたくなるような音響で今日も気持ち良く演奏させていただきました。照明は今回、コンサート明かりでしたが、昨年(2021年10月9日 ウェルカムキッズVol.4 0歳からのクラシックコンサート)は子ども向けということもあり照明をいろいろ使っていただいて、工夫を凝らした、曲に合った照明だったので、照明の方と一緒に雰囲気作りを出来た印象でした。音響も照明も本当にやりやすいです。

大塚 大きなホールではリコーダーの音は届かないし、返ってきません。ですが、ここは届いているし自分にも返ってくるので吹いていて心地良い場所でした。ソロの演奏でも残響がとても気持ち良かったです。照明もスタッフの方が丁寧にやってくださって、スタッフの方の温かさが嬉しかったです。

高橋 僕たち三人で言いたいのは、多くのホールでは、スタッフさんが奏者に寄ってくれるというよりもホールに寄り添うことが多いです。それは当たり前なのですが、ここの方は良い意味で奏者に寄り添ってくれる。とてもやりやすかったです。こっちの方が良いとか、こちらも意見を言うことが出来るし。これは結構珍しいと思います。

―ありがとうございます。今回、コンサート会場の雰囲気やお客様の反応はいかがだったでしょうか。

高橋 最後まで静かに聴いてくださって、集中して熱を持って聴いてくださったのが伝わってきたのでありがたいと思いました。温かいお客さんばかりで、笑顔やレスポンスがとても良く素晴らしいです。

井出崎 トリオの珍しい編成の聴きなれないサウンドにも耳を傾けてくださっていた印象でした。

大塚 本当に聴きたくて来てくれているお客さんが多いのがありがたく、批評をされている感じではなくて本当に楽しんで聴いてくださっているのが嬉しかったです。

―本日のプログラムの構成はどういった意図でプログラムを組まれましたか。

高橋 三人で話し合いました。ご依頼のあった一部にはピアノソロ、二部が三人で演奏となりました。古楽のリコーダーがいたのでピアノソロは極力、古め、昔の曲を中心に演奏しようと思いました。サックスの曲はサックスの良さがわかる編曲作品、今回は大塚がほとんどの曲を編曲してくれてできたプログラムなんですが…二部は編曲作品というテーマを持たせられればと思いました。次回は三人でもっと演奏したいとお客さんの反応を見て思いました。三人で演奏したときのお客さんの反応が目に見えて温かく、ウェルカムな感じだったので。

大塚 楽器はそれぞれ作られた時代も活躍した時代もバラバラなんですけど、そういう楽器でもアンサンブルが出来るということと、テレマンの協奏曲は古楽を聴かない方には全く聴くことはないですし、この編成でやることはまずないのでここでしか聴けない、レアなところかと思います。

―音楽、楽器をはじめたきっかけはどのようなことだったのでしょうか。

高橋 最初に始めた理由は小学生の時にいたクラスの女の子がピアノを弾けることを自慢していて…腹が立って、それが始まりでしたね。本気になったのは高校一年生の時にすごいピアノの友人がいて、こうなりたいと思いました。結局、僕、人をみて始めているような感じなんです。

井出崎 小五の時に学校から帰ってきたら楽器が買ってあって。母親が買ってきてくれて始めました。その当時、いじめられていたので、母親が何か一つできることがあったら自信がもてるんじゃないかと思って買ってきてくれたのがきっかけです。母親のおかげです。

大塚 親が古い音楽が好きだったので、その影響で昔からバッハやヘンデルなどの古い曲が家に流れていたので自然に始めました。だんだん大きくなっていくにつれて進路などを聞かれるようになり、その圧が嫌になり、逃げだした先が音楽だった感じです。ちょっと消極的ではあったんですけど、それがきっかけです。今では、その選択をしてよかったなと思います。

―みなさんが演奏されている楽器の魅力を教えてください。

高橋 ピアノは奏者がたくさんいるので一人一人にピアノの魅力はあると思うのですが、僕にとっての魅力はどの楽器とも相性があうっていう、文房具の糊みたいな存在。何かと何かがあったらピアノがいればとりあえず三人で出来るというのが魅力だなって思います。

井出崎 サックスは見た目がかっこいいな、って。たまにふと見ると、いつも吹いているのにおしりのラインかっこいいなって思ったりする。今日、ガーシュインの曲をやりましたが、クラシックの曲もあればジャズの曲もあるので、どんなジャズの曲も行き来できる自由なところが魅力かなと。

大塚 リコーダーの魅力は、誰もが一回は演奏しているけれど、誰も本当のリコーダーを知らないというところが一番魅力だと思っていて、一回、歴史の中でほぼ途絶えてしまった楽器なので、なぜ途絶えたかというとやっぱり難しすぎる、他の楽器と共存しにくいというところなんですけど、そこを究めていくのが楽しいので、そこがリコーダーの魅力だと思います。

―最後にインタビューをご覧になられている方にメッセージをお願いします。

井出崎 今回ひまわりの郷に呼んでいただいて公演をさせていただいたのですけど、僕たちみたいに面白い公演をたくさんされているいう感じがチラシをみて思いました。知らない公演でもふらっと来て楽しめるコンサートをたくさんやっている場所だなと。ホールが温かい雰囲気だと初めて来た方も感じていただけると思うので、ここの場所にまず聴きに来ていただいて、損はないというか、得しかないと思うのでぜひ足を運んでいただけたらと思います。

高橋 この編成で依頼してくださるホールは間違いなく面白いホールなので。僕たちも本当にお気に入りで大ファンのホールなので、皆様もぜひ。