―本日はありがとうございました。今回のベートーヴェン講座のテーマについて改めて教えていただけますか?
三谷氏:普段聞くことの無い、ウィーンでデビューして間もない、20代半ばごろのベートーヴェンの作品を知っていただきたいという思いがありました。また、ベートーヴェンというと、皆さん既にイメージをお持ちだと思いますが、新たな魅力を発見してくれたら嬉しいです。
―ありがとうございます。ベートーヴェンの作品で好きなところはどのようなところでしょうか?
三谷氏:全部好きです。作品を弾けば弾くほど新たな魅力が見えてくるところ、音楽の懐が深いところが好きです。色んな表情があるところが魅力です。
―次回のベートーヴェン講座について、楽しみにしている方も多いと思いますので、少しだけ内容やテーマを教えていただけますか?
三谷氏:今まで解明されていなかったことが、最近になって分かってきたこともあるので、それも踏まえつつ公演を行いたいです。また、次回のピアノソナタは8番「悲愴」からになりますが、ベートーヴェンの耳の不調が出てきた一方、売れっ子になり、人に悩みを言えなかった苦悩時期に入ります。葛藤の中で生み出された曲をお聴きいただきたいと思います。
―ありがとうございます。会場の雰囲気やお客さんの反応はいかがでしたか?
三谷氏:あまり演奏されない曲でしたが、お客さんはよく集中して聴いてくださって、嬉しかったです!